転職を試みる場合、多くの人は「自分の力を試したい!」「チャレンジできる環境」などを口にする人は少なくありません。しかし、会社は組織です。組織であるということは集団行動が求められます。つまり人間関係をうまく構築できなければ評価にも響きますし、良い仕事が社内で回ってこないなど居心地の悪い環境が生まれてしまうかもしれません。
転職先で嫌われる行動とは?
1.前職での自慢話
例え前職で優秀な成績を収めてきたとしても、新しい会社の同僚には関係ありません。過去の栄光にすがってないで、新しい環境でさっさと成果を出してくれというのが本音です。虚勢の張り合いをする場面も必要かもしれませんが、転職後の成果も出ていないのに自慢話をしたところで疑わしいですし、人の自慢話は聞いていて気持ちがいいものではありません。
みんなの尊敬を集めたい気持ちをぐっとこらえて今の現場できっちりと成果を出しましょう。
2.前職と比べて会社の劣っているところの指摘
転職先と前職を比べたくなる気持ちはわかります。せっかく外から来たのですから互いの良い面、悪い面を指摘できるのは自分しかいない、っと親切心で言ってしまうこともあるでしょう。
ただ、これまで現場を守って改善を繰り返して歴史を作ってきた同僚たちには今の現場にプライドを持っています。そんな現場に対して他社からやって来た者にいきなりダメ出しをされて気分がいいものではありません。そんなことはわかっているけど人的リソースが足りずに今までやってこれなかったんだ、などの言い分もあるかもしれません。正論を振りかざすのも結構ですが、そこを改善するように汗をかきましょう。あなたがこのチームのために動いてくれることによって信頼感や仲間意識が生まれてきます。文句を言う前にまず行動です。
3.人脈をひけらかす
人脈は宝です。長く社会人をやっていれば、様々な知り合いが出来たりするでしょう。中には若い頃に知り合った人物が出世してちょっとした業界の有名人になっていることも。
ただし、人脈のひけらかしは言い方にもよりますが、あまり心地良いものではありません。これも前職の自慢に近いのでしょうが、知り合いはすごいけどお前はいったい何ができるんだ?と思われてしまいます。
ただの知り合いよりも、ちゃんと新しい会社の売上につなげられるように人脈を駆使することが出来るのであれば、その人脈で会社に貢献してくれたと尊敬を集めることでしょう。ちょっとした違いなのです。
4.仕事を教わっているときに「前の職場では」と口を挟んでくる
仕事の仕方に対してすぐに前職でのやり方が絶対で今のやり方がNGと言うのは言語道断です。新しい職場にはそこに至るまでの経緯があって今のやり方になっています。もしそれが非効率だと思うのであっても、一度は吸収して作業を覚え、来るべきタイミングを見計らって上長などを巻き込んで作業フローを見直していくのがよいでしょう。
頭ごなしに現状のフローに対してダメ出しされては現担当者の顔に泥を塗るようなものです。ここは策士となり、互いに不快な思いをさせないように慎重に変革を起こすようにしてください。
まとめ
転職できたのはあなたの能力が高いからだし、その能力を新しい職場で発揮して欲しいから採用されたのは間違いありません。ただ、それらをどう伝えていくか、より良いフローに変えていくかは慎重になった方がいいでしょう。なにより謙虚な姿勢で業務に臨んだ方が互いに気持ちよく仕事が出来ます。