ほんとうに転職が必要?今の会社でやり残したことは無いかを考えよう

20代から30代に差しかかろうとする時、転職にチャレンジするラストチャンスなのではないかと焦る気持ちに陥ってしまうことがあります。仕事も慣れてきた頃に「自分が本当にやりたかったことは?」とか「もっと実力を試せる場所に行きたい!」とか「ここで学ぶことはもう無い」など、新たな可能性を求めて飛び出すことを考えてしまうでしょう。
しかし、あなたにとってそれが今の時点で本当に必要なことなのか、今一度見つめなおしてみた方がいいかもしれません。

会社には思ったよりも様々な部署がある

もし今の環境が10人~30人ぐらいの規模の会社ならば、確かに目の届く範囲に全ての人間がいて、誰が何をしているのかはある程度把握できるかと思います。その際は転職を優先で考えてもいいかもしれません。
100人程の会社ならどうでしょう?経理や事務には専任のスタッフが従事しています。社長にはセクレタリーがついていたり、複数の部署があり話をしたことがないスタッフも出てくるでしょう。社員数が300人にもなればもっと多くの役割を持った人間が働いています。
あなたが今いる会社の規模にもよりますが、数百人スタッフが所属する中規模以上の企業で働いているのであれば、転職よりも先に部署移動願いを出して、違う部署で力を試してみることをおススメいたします。

それぞれの部署を小さな会社だと思え

自分が持っている能力や目指している能力と大きくかけ離れてしまうような部署や全く興味を持てない業務をする部署などもあるでしょう。その際はむやみにストレスを抱えてしまったり、能力を発揮しきれずに潰れしまうこともあるのである程度見極める必要はあります。
しかし、あなたのスキルが専門性が高いものでなければ、類似する業務を行う部署は存在します。専門性が高くても部門付けやプロジェクト固定のスタッフのような働き方もあります。新規顧客の提案だけを行っている部署や運用で固定のクライアントと付き合うような部署も存在します。
もし、互いの部署を経験しないまま転職しようと考えているのであれば、もう一方の部署を経験した後に転職しても遅くはないでしょう。

様々な部署で様々な立ち位置を学ぶ

同じような職域の仕事だとしても、営業部門と開発部門では考え方が違います。もし部門を跨いでみた場合、それぞれの視点に気付かされることは多くあることでしょう。
互いの立場を知って、それぞれの長所を伸ばす、短所は潰すなどのアクションは今後どの会社を渡ったとしても求められるスキルになります。その経験値を得る場所が人間関係もある程度知っている慣れ親しんだ現在の会社で得た方が余計なストレスを覚えなくても良いでしょう。

まとめ

現在の会社での仕事に飽きてしまった、今の部署で充分仕事を覚えた、と思っている方は転職を目指す前にもう一度今の会社で出来ること、経験できそうなことを考えてみましょう。
思っているよりも社内にはまだまだ知らないことが潜んでいます。